<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
平素よりお世話になります。『劇場版 ファイナルファンタジーXIV光のお父さん』が、ギャガ配給にて6月21日(金)より全国公開しています。本作は、息子である事を隠して父とオンラインゲームをプレイする日々を綴り、累計アクセス数が1,000万を超えるブログが原作。この連載はたちまち人気を集め、連載最終回がYahoo!ニュースで取り上げられるほど話題に。その後、SNSで絶賛の声が爆発的に広がり、ネットの世界を飛び出して書籍化が実現。さらに地上波でドラマ化もされた感動作が、スクウェア・エニックスの全面協力を得てついに映画化!ずっとすれ違ってきた父子が、オンラインゲームの世界を共に旅する。しかし父は、それが息子であることを知らないー。実際に、息子が父親の本音を知るために計画をした一風変わった親子の感動作に、息子・岩本アキオ役に坂口健太郎さん、父・岩本暁役に吉田鋼太郎さんのW主演、そしてアキオの会社の同僚・里美役に佐久間由衣さん、アキオの妹・美樹役に山本舞香さん、アキオの会社の先輩・吉井役に佐藤隆太さん、アキオの母親役に財前直見さんと豪華キャストが集結しました。
6月21日に公開した本作は、「ぴあ」調査の「ぴあ映画初日満足度」1位(6月22日ぴあ調べ)、国内最大級の映画レビューサービスFilmarksでは、スコア☆4.11を獲得し、こちらも初日満足度第1位に輝きました!さらにはFilmarksでは上半期映画満足度ランキングもトップ10入りも果たしております。この度本作の大ヒットを記念し、野口照夫監督(実写パート)、山本清史監督(ゲームパート)登壇のティーチインイベントを実施いたしました。
映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV RMT光のお父さん』ティーチイン付上映イベント
【日時】7月13日(土)14:30~
【会場】立川シネマシティ(住所:東京都立川市曙町2ー8ー5)
【登壇者】野口照夫監督(実写パート)、山本清史監督(ゲームパート)
上映後の観客の元に登壇した野口監督と山本監督。それぞれ、「本日は皆さんトイストーリー4ではなく、このイベントにお越し頂きありがとうございます。
こんなに沢山の方が来てくださって嬉しいです。短い時間ですが、よろしくお願い申し上げます。」と野口監督が、「今日はコスプレで来いって言われて、軽部さん風の衣装で登場しました。よろしくお願い申し上げます。」と山本監督が挨拶をし、早速会場に集まった観客へ質問を募集すると、多くの手が上り、両監督はひとつひとつの質問に丁寧に回答しました。
Q. 2人監督であることの長所と、今後2人で監督をする際のアドバイス教えてください。
野口監督:私はゲームに長けた人間ではないので、この分担制でやる以外なかったのでこの選択になっているのと、山本監督への信頼感がとてもありますのでよかったです。テレビドラマ版の時から山本監督とやっていて、近所でもあったので深夜のファミレスで2人で打ち合わせしたり、密なコミュニケーションが取れていました。実は実写、映画パートの撮影同時並行でスタートしていたので、お互いの映像を見ないでスタートしていたんですが、もしこの作品が上手くいっていたとしたら、コミュニケーションが取れていたのがよかったのかと思っています!
山本監督:世界的に2人監督増えて来てますよね。なにやら兄弟とかね。日本だと特撮、アクション監督とか、専門的な分野の監督を別で立てて、ドラマは別でというのが多いんですよ。そうすると得意な人にその部分を任せる方が時間、尺、見せ方とか考えてもいいんですよ。専門的な人に任せることで安心できるんです。デメリットがあるとすると、喧嘩したら終わりです(笑)
山本監督:お互いリスペクトし合うことが大事だと思います。
野口監督:それが一番難しいんですよね。
山本監督:誰だこいつって思った時点に終わってますからね(笑)
野口監督:監督ってエゴイストだと思うんですよ。基本的に。自分のできないところを見つけたり、リスペクトするところを見つけてくって事なのかな。
山本監督:多分僕らは好きな作品が似てたんですよ。それで意気投合出来れば友達みたいになれるんだと思います。そこで好きな作品を嫌いって言われたらシコリ残りますよね(笑)
野口監督:でもテレビドラマ版の頃は最初牽制してたんでしょうね。最初は。
山本監督:最初はあったかもしれないですね。それどころじゃなくなったていうのもあったのかもしれませんね。
Q. 『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』という映画までFFXIVが発展した事に嬉しくてお二人に感謝してます。質問ですが、最後、ダウンズレークのあのシーンで、後ろの方にいる敵はわざと残してましたか?
山本監督:すごい細かいですね(笑)ナイトがフラッシュで敵を引っ張ってはいます。引っ張ってずっと叩かれ続けているんですけど(笑)さすがに引っ張るにも範囲がありますのですごく後ろの方の敵は、PCの性能のよさとしか言えないですね(笑)絵として良くなかったら使わないのでそこは良かったです。
Q. ファイナルファンタジーXIV RMTへの想いを教えて下さい。
野口監督:テレビドラマ版を撮るときにプレイしたんですよ。めちゃくちゃ面白くて、仕事にならなくなるなと思いました(笑)映画版の時はプレイ出来てなくて、久しぶりにFFXIVの世界を山本さんの作った映像でみたときに、こんなに進化するのかと驚きました。2年ですよね。テレビドラマ版のときに、あるシーンで痛い表情してほしいなーと思っていたら、山本監督から上がって来た映像が痛い表情してるんですよ。そういうことが多々あって。吉田Pに話をした時に、「勝手にやるんですよ現場の人間が(笑)」って言っていて、山本監督が作った映像を見て、XIVのスタッフが増やしてくれたりするんですよねきっと。それはこの映画の事があるからだけではないと思いますが。
山本監督:FFじゃないんですよね。ストーリーの内容が今までのFFじゃないんですよ。XIVのスタッフが凄いし、いいなーと思うんですよね。こういうゲームって作れそうで、作れないんですよ。全く売り上げに関係しない機能をつけるってできないですから。ゲームを見てもFFXIVくらいだと思うんです。映画でも、アニメでも、ドラマでもできないと思うんです。こういうものに関われたというのが幸運だったと思いますね。今漆黒のヴィランズを遊んでいて思うのは、本当にいいタイミングでできたなって思います。
Q. お互いのパートでこのシーン良かったところ教えて下さい。
山本監督:これは2人とも言ってるんですけど、お笑いのライブのシーンで、山本舞香ちゃんの背中で語るシーンの芝居は本当に素晴らしかったです。あそこはすごく好きですね。
野口監督:僕はツインタニア戦かな。テレビドラマ版のときにかなりやり切った感あったんですけど。ある人から、ツインタニア戦のところ、そんなでもなかったよねって言われて、これは挑戦状を頂いたのか!?となっていたので、映画版見たときにすごくグッと来て、やっぱりあのシーンは素晴らしいですよね。
山本監督:幻のアルテマウェポン戦ってのもありますね。ブルーレイに入れましょう!笑
野口監督:本編に入ってない話をすると、お笑いライブの前借みたいですよね。あれキングオブコント出てる人にネタ書いてもらってて、本気でお客さんも笑ってんですよね。だから本気の熱があって、あのシーンは本当に良くなってるんですよね。
Q. 吉田鋼太郎さんのような個性的な俳優さんへの指示はどのように?
野口監督:キャラ的に何もしない事が多いんですよね。やらないで下さい、表情変えないで下さいっていう引き算の演出をしてました。大きな動きが無くても感じ取らせてくれるんですよね、吉田さんは。なんであまり動かない演出をしたかというと、僕の中でテーマが実写パートは静、エオルゼアパートは動というコントラストをつけたいと思っていたんです。お父さんがじっとしてればしてるほど、ゲームの中ではしゃげば笑いが起きると。リアルパートはふりとツッコミの役割だと思っていたので、その部分を吉田さんと話して言った感じです。ラストのシーンは細かく演出しませんでした。吉田さんの感じる通りで、と。そしたら吉田さんから泣く演技苦手だけど初めて演技で泣けたシーンだったと言って頂きました。あそこなんかは吉田さんの俳優としての力量に委ねた感じです。吉田さんって、こうして下さいって言うと、わかった、しか言わないんですよ。その次の演技で必ず僕が求めている演技になるんですよ。なんでだろうと打ち上げのときに聞いたら、役者って現場に入る前に何パターンも用意してるもんだから。監督の指示聞いて目指し感わかったらそっちのパターンの引き出し開けてやるだけだからっていうんですよ。普通に言ってるんですけどできないですよ、普通には。化け物だなって。対峙して初めてわかりましたが、化け物です。何言ってもやれちゃうんですよね。演出家だからそれは違うとか言わないんですよね。
最後まで質問に熱く答えていた両監督は、「まだ上映してますので、ぜひたくさん感想呟いてください。ウッディもいいけどマイディーもいいよと口コミしてください(笑)1人でも多くの方に見て頂ければと存じます。よろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。」と野口監督が、「本日は本当にトイストーリーではなくこれに来てくれてありがとうございます(笑)いま、最初は見ないと言ってた人たちが口コミでたくさんきてくれてます。誰一人悪い人が出てこない映画ってゆるくなりがちなんですが、等身大なストーリーが共感してもらえたんだなと思いました。来週カナダの映画祭行ってきますのでまたお話しします!今後ともよろしくお願い申し上げます。」と山本監督が挨拶をし、イベントは幕を閉じました。