コーエーテクモゲームスのスマホ向けアプリ「三國志 覇道」(iOS / Android)は,歴史シミュレーションゲーム「三國志」シリーズの35周年記念作品としてリリースされた,同社のシブサワ・コウブランドが開発/運営を手がけるMMO型の戦略シミュレーションゲームだ。
1枚の広大な3Dマップで描かれる三国時代の中国大陸。プレイヤーはそこに都市を構える君主の1人となり,内政を行い,マップ上に数多存在する他の君主たちとリアルタイムで“奪い合い”をくり広げながら中華統一を目指して勢力拡大を図る。
三国志をモチーフとした戦争SLG+RTS。こうまとめるとなかなか人を選ぶタイトルのように思えるが,本作に限ってはまったくそんなことはない。自由度が高くやれることが多いわりにシステムは明快で,とりわけチュートリアルを含む導入部が丁寧に設計されているため,誰もが“RTSの駆け引き”を楽しむところまでたどり着けるはずだ。三国志テーマやこのジャンルのゲームに疎い人も,まずは気軽に遊んでみてほしい。
乱世の中国大陸にひしめく無数の君主(プレイヤー)たちが目標に掲げる中華統一とは,具体的にはSSランクの主要都市“洛陽”の占拠を意味する。その野望へ向けて一君主であるプレイヤーが行うべき三大任務が「内政」と「軍事」,そして「武将の強化」だ。
ゲームを始めると,ナビゲーターの“盧蓮香”(CV:上坂すみれ)が君主の心得をレクチャーしてくれるのだが,このチュートリアルが充実の内容でとても分かりやすい。内政,軍事,強化の3パートについて,ゲームの進行に沿いつつ説明がなされるため,本作のようないわゆる“村ゲー”のビギナーもすんなりと概要が掴めるだろう。盧蓮香のチュートリアルは新たな機能が開放されるたびに発生し,一度聞いたものはヘルプの「盧蓮香ガイド」で振り返ることができる。
■内政
■軍事
■武将の強化
劉備や曹操,諸葛亮,呂布といった有名武将をはじめ,コーエーテクモゲームス独自の考証により選出された「三国志」の英傑が多数登場する本作は,もちろん部隊の編制に縛りはない。登用した武将はどのように組み合わせてもOKで,魏呉蜀の勢力の垣根を越えたチームや,女性武将だけの部隊など,編制だけでも楽しめる。
武将は「求人(ガチャ)」で獲得するのが基本。また,部隊数と編制枠は君主レベルを上げることで開放され,5名の武将(主将+副将×2+補佐×2)からなる部隊を5隊扱えるまでになる。
「この世のすべてを奪い取れ!」をコンセプトに掲げる本作は,こちらの初心者ガイドでもくわしく解説しているとおり,部隊派遣による略奪行為をいかに効率よく推し進められるかが攻略のキモとなる。
敵部隊を襲撃しての資源強奪,拠点や他君主の都市の占領など略奪に当たる行為はいくつかあるが,いずれにしても,略奪を取り入れて勢力拡大のペースを上げたいなら「軍団(ギルド)」に加入しよう。1人で戦うより軍団の仲間と連携するほうが“奪い合い”に強いのは自明の理だ。
なお,シーズン目標(中華統一)を達成するためにはランクC~SSの主要都市を占拠しなければならないが,主要都市へ侵攻する「攻城戦」は軍団単位で挑戦するものになる。つまり,“覇道”を成し遂げるには軍団加入は必須条件。君主レベル8で軍団が開放されたらすみやかに加入(または結成)し,自軍を鍛えるのと並行して軍団を育てよう。