八年安全運営の安全サイトRMT-SPです。アーキエイジ RMT アップデート
2016年4月27日に大型アップデート「ノアルタの建国」を実施する。
アップデートの概要は,岐阜県で行われた発表会記事やArcheAge公式サイトにある特設ページを確認してほしいが,「建国」という,とにかくスケールの大きなキーワードがメインとなるだけに,それに自分達がどう関わることになるのか,良く分からないというプレイヤーも多いだろう。
今回,このアップデートに先駆けて,実装される新コンテンツを運営スタッフに教えてもらいながら触ってみた。国家の設立とその運営,そして新レイドボスなど,気になる点についてレポートしよう。
本題に入る前に,ゲームのバックストーリーをおさらいしておこう。
ArcheAgeでは,東西の各勢力の冒険者が2千年前に崩壊した「旧大陸」の復興や,秘密に挑むため,遠征隊を組んで冒険している,という設定がある。そうして,各勢力の冒険者たちが前線基地を構築したのが,2015年10月に実装されたアップデート「ノアルタの開拓者」の内容だ。ちなみに「ノアルタ」とは崩壊前の旧大陸の名前である。
今回のアップデート「ノアルタの建国」は,この前線基地の構築から進展がないことに業を煮やした東西勢力の一部が,「旧大陸の領地を自らの力だけで開拓しよう!」と決起し,新たな勢力の「国王」を名乗ることになる……というわけだ。
国家の樹立に必要な領地発展の鍵は「非領地プレイヤー」
新たな勢力,つまり国家を樹立するには,領地が必要になり,その領地を発展させていく必要がある。本稿では,領地を手にして国家樹立を目指す遠征隊に所属するプレイヤーを“領地プレイヤー”,それとは無関係の遠征隊に所属しているプレイヤーを“非領地プレイヤー”と呼ぶ。領地の発展には,この両方のプレイヤーの協力が不可欠となるのだ。
なお,遠征隊に所属してないプレイヤーは基本的に領地/国家には関わることができない。
実際にどういう流れで領地を手に入れて,発展させていくのか,スクリーンショットを交えて説明しよう。
1.領地を手に入れる
当たり前ではあるが,前提として攻城戦に勝利し,自分の所属する遠征隊が領地を手に入れなくてはならない。これまでは領地を手に入れても,その領地を発展させることはできなかったのだが,今回のアップデートで発展させたり,ここを起点として国家の樹立が行えたりできるようになる。
2.牙城を建設する
領地発展のためには,領地プレイヤーが「牙城」を建てる必要があり,この牙城は3段階に発展させられる。牙城の設計図は「蜃気楼の塔」で購入でき,建築素材も既存のものが使われるのだが,建築できるのは当然,領地プレイヤーだけだ。
牙城を建てると,城の外周に「領地建築監督官」というNPCが出現する。このNPCから図面を購入して,さらに領地にさまざまな建築物を建てることになるのだが,これも領地プレイヤーにしかできない。だが,この建築物の“建築素材”を作るためには,非領地プレイヤーの協力が必要になるのだ。
しかし,非領地プレイヤーは領地内で労働できない。そこで,非領地プレイヤーは自身の遠征隊ポイントを消費して,「領地活動許可証」を手に入れる必要がある。
なお,攻城戦で活用されていた壁などの建築物も,アップデート後は非領地プレイヤーが作る建築素材が必要となる。そのため,これまでのノウハウの一部は使えなくなりそうだ。
また,牙城を次の段階に立て替えようとすると,そこに設置された作業台が使えなくなるため,建築素材が作れなくなってしまう。その前に建築素材を作り置きし,運び出さないと,一時的に領地の発展が止まってしまうので気を付けたいところだ。
3.建築物で活動する
建築物の中でも,領地発展のポイントとなるのが領地農家と領地市場だ。
領地農家が完成すると,非領地プレイヤー限定で,そこにいるNPCから1日1回クエストを受けたり,アイテムを「領地の銀貨」で購入したりできるようになる。購入に必要な領地の銀貨は,領地事務官から1日1枚だけ入手可能だ。
また,受けたクエストをクリアすると,「領地の金貨」が手に入る。これは,領地の銀貨で購入したアイテムを領地市場へ持っていくことでも得られる。さらに,領地の金貨を100枚集めると「領主のコイン」(以下,コイン)1枚と交換可能だ。
4.荷物を倉庫へ置きに行く
領地農家でできた一定数の生産物を領地市場へ納品すると,「荷物」が完成する。この荷物を領地倉庫へと持っていく必要があるのだが,これは領地プレイヤーの役目だ。
倉庫内の荷物は,数がいっぱいになると領主はコインを入手できる。なお,その際に倉庫を無防備にすることで,通常の倍のコインを入手するという方法も用意されている。ただし,当然だが無防備というだけあってリスクも大きい。
これを選ぶと,倉庫は24時間無防備な状態になり,プレイヤー自身が敵勢力の襲撃から荷物を守りきらなければならないからだ。放置していると敵勢力に荷物を略奪される可能性があるため,24時間常に備え続けるというのは,かなりの負担になるだろう。
ここまでが,領地の獲得から建築,発展,そして領主が利益を得るまでの流れになる。あとは,このサイクルを繰り返して,利益を上げていくのだが,安定して利益を上げられるようになるには,かなり時間がかかりそうな印象だ。また,領地の発展には非領地プレイヤーの協力が不可欠になるのだが,彼らに手伝ってもらうには,あまり大きなメリットが提示できていないのが気になるところだ。
そこで,詳細は後述するが,国王になると自身の行動で,より多くのメリットを非領地プレイヤーに提示できる。領主(国王)は,彼らとの信頼関係をどれだけ築けるのか,そして非領地プレイヤーは,どの領主についていくべきなのかの見極めが重要になりそうだ。
なお,攻城戦で領主が変更しても,発展した建物などはそのまま次の領主に引き継がれる。うまくいけば,敵勢力が丹精込めて育て上げた領地を,丸ごと手に入れることも可能だ。攻城戦時に領地の繁栄に関わる建築物を攻撃せず,ガーディアンタワーのみを狙うことも考慮したいが,なにより勝利してこそなので,悩ましいところだ。
「ワイバーンロード」を入手して国王の存在を誇示しよう
次に,今回の本題とも言える「国家の樹立」について説明しよう。
国家を樹立するためには,まず牙城を3段階めまで発展させて宮殿にしたあと,「独立宣言書」を製作する必要がある。この2つの条件を満たしたあと,宮殿のホールで領地プレイヤーに誓いのポーズを取らせれば,宣誓して国家建国の準備が完了する。あとは,ガーディアンタワーに独立旗を刻印するだけだ。
国家独立に必要な「独立宣言書」はクエストで入手できるアイテムだが,手に入れるためには、まずは牙城の作業台で,領主のコインが1000枚も必要な「神の盾支援金」を製作してクエストを進める必要がある。
なお,クエストに関係するNPCは土曜日と日曜日の12:00~21:00にしか出現しないので,タイミングには注意が必要だ。
ともあれ,無事に宣誓の条件が整い国王になると,国家名の決定と,同じ遠征隊員メンバー以外で国民になりたいプレイヤーの承認,そして国家の税率の変更が可能になる。
なお,1国家につき国民は100人まで承認できるが,1つの遠征隊が領地を2つ以上獲得し,1つの国家とした場合,承認できる国民数は倍の200人ではなく,150人までとなる。これ以降は領地(国家)を増やしても国民の最大数を増やすことはできない。
国家独立の目玉となるのは,すでに情報公開されている騎乗ペット「ワイバーンロード」の使役だろう。ワイバーンロードを手に入れるためには,国王自身が領地管理人から受けたクエストをクリアして,ワイバーンの卵を手に入れ,宝物庫に預ける必要がある。そして,孵化したワイバーンを支配する「支配の刻印」を製作すれば,ようやくワイバーンロードに乗れるようになる。
こうして,さまざまな困難を乗り越えて手に入れることになる「ワイバーンロード」。アップデートのメインビジュアルやPVでも使われており,とにかく大きいので,気になるプレイヤーも多いはずだ。
実際のところ,ワンバーンロードが羽ばたいて離陸したあとは,自由に飛び回れるが,一定の高さ以上には上昇できない。それでもかなりの高度で,そして意外に速いスピードで飛ぶことが可能だ。飛べる時間は最大で5分間。障害物などにぶつかると着陸してしまうが,例えば障害物のない海上などでは制限時間いっぱいまで飛び続けられるとのこと。
もちろん,ただ飛ぶだけでなく,空中から地面に向かって突進する「急降下」や,炎を吐く攻撃もできる。これは,PvEよりもPvPで効果を発揮するのではないだろうか。ワイバーンロードはHPも高く,十分戦いに耐えられるので,攻城戦に力を入れている国家ならば必ず手に入れたい戦力だ。
そしてもうひとつ,ワイバーンロードに乗ってできることがある。それが「国王の慈悲」だ。これは,ワイバーンロードに乗っているときにコインを消費することで,まわりに領地の金貨をばらまけるというもの。なんとも派手なパフォーマンスだが,これが前述した非領地プレイヤーに提示できるメリットになるわけだ。ただ,結構な量のコインを消費するため頻繁にはできないだろう。かといってケチると非領地プレイヤーが集まらないかもしれず,国王にとっては使いどころの難しいスキルかもしれない。
饗宴の園に現れる巨大ボス「イシュタル」
黒曜石第7段階装備の材料を入手しよう
次に,新レイドボスと「黒曜石第7段階武器」について紹介していこう。
今回テストプレイができたのは,饗宴の園に出現する新ボス「イシュタル」との戦いだ。饗宴の園にいる3体のボスを,それぞれ最高難度で倒すと出現する。イシュタルとの戦いに難度選択はないが,当然ながら饗宴の園のボスの上級に匹敵する強敵だ。
イシュタルとの戦闘は,湖にかかる足場の上で行われる。前半のイシュタルは足場を登ってこないので,遠距離攻撃が有効になるだろう。だが,イシュタルも遠距離攻撃を持っており,その威力も非常に高いので油断はできない。
イシュタルを撃破すると,「黒曜石第7段階装備の素材」が手に入る。素材は,このアップデートでもう一体追加される,樹の巨像「カドゥム」からも入手可能だ。これと領地で得られるコインなどの素材とを組み合わせて,待望の「黒曜石第7段階装備」が作成できる。ただし,その材料の個数が半端な数ではないので,実際に製作に至るには,かなりの時間がかかりそうだ。
なお,黒曜石第7段階の武器は,製作完了段階では未鑑定状態となっている。これを鑑定すると,4つの発動効果の組み合わせの中から1つを任意で選べる仕組みだ。
これらの新エモーションは,コンテンツ目標をクリアすることで入手できる。なかなか面白いエモーションぞろいだが,有罪判決を200回受けるなど入手条件が結構大変そうなのもあるので,焦らずゆっくりと集めたいところだ。
以上が今回のアップデート「ノアルタの建国」の概要となる。国家の樹立という大仕事だけあって,その準備や領地の発展にかなりの時間と手間が掛かりそうだ。しかも,これが領地プレイヤーだけでできるのならともかく,直接の関係がない非領地プレイヤーの多大なる協力が必要ということで,その大変さにより拍車がかかるだろう。
今回紹介した以外にも,多数のコンテンツが実装される予定なので,それらについては特設サイトを参考にして,アップデートを心待ちにしよう。