【黒い砂漠モバイル RMT】PC版 スマホ版 三
●生活系コンテンツ
黒い砂漠の特徴でもある生活系コンテンツ。「釣り」「採集」「伐採」「採鉱」は,PC版もスマホ版もほぼ同じ仕様で実装されている。それ以外の「料理」「錬金」「貿易」は,スマホ版独自のコンテンツ「領地」に集約されている。
領地は,敷地内に建築物を建て,それらを増築するなどして発展させるというもの。ちょっと乱暴な例になるが,ブラウザゲームの「村ゲー」的なものと考えてもらえば,ほぼ間違いはない。
というわけで,一から十まで細かな違いを挙げていくこともできるが,今回は「黒い砂漠」の特徴的なところに絞ってみた。同じ「黒い砂漠」が舞台ではあるが,かなり別のゲームであることが分かるのではないだろうか。それを踏まえて,それぞれがどんな人向けなのかを考えてみた。
PC版で最もアピールしやすいところは,やはり美しいグラフィックスだろう。2018年8月にリマスタリングされたことで,とくに金属表現などはより本物らしい輝きを手にしている。それと相まって,個人的に最も気に入っているのが,“地続きでつながっている世界の広さと美しさ”だ。
街と街が街道でつながっているのはもちろん,山も森も大砂漠も,そして海ですらシームレスにつながっていて,その先に何かがあることを疑わせない世界の存在感が「黒い砂漠」最大の魅力だと考えている。実際にそこへ行ってみて初めて分かる世界の確かさ,手探りで広大なオープンワールドを冒険する楽しさを体験したいなら,断然PC版がオススメだ。
スマホ版の最大の特徴は,なんといっても場所を選ばずにプレイできるということだろう。家の中はもちろん,電車の中やちょっとした休憩時間,ベッドの中でだって遊ぶことができる(寝落ちにご注意)。
それを実現するためのシステムが盛りだくさんで,その最たるものがクエスト選択時の自動移動と,オートバトルシステムだ。要所で指示を出せば,勝手にゲームを進めてくれる便利さは,一度体験すると手放せない。「自分で遊ばずにシステムにプレイさせるのはMMORPGをプレイしていると言えるのか」という声もあるだろうが,個人的にスマホ版は,MMORPGを舞台にした育成ゲームのように感じている。ストーリーやその他のコンテンツを楽しむためにオートバトルをフル活用しているという感覚なので,実のところ前述しているほどバトルの操作性はあんまり気にならない。
以上のように,PC版とスマホ版がどんな人に向いているかを紹介してみたが,やはり正直なところ,できれば実際にプレイし,判断してもらいたいと思っている。それというのも,プレイした感覚はもちろん,何がツボに入るかは本人しか分からないからだ。「アクション苦手だけどPC版の生活系コンテンツにハマった!」とか「スマホ版でも完璧にアクションできる!」という人だっていても不思議ではないだろう。
ともあれ,本稿は最初のハードルに尻込みしている人に届けるための記事だ。どちらにどんな内容があるのかを確認し,自分に合うであろう「黒い砂漠」に触れる後押しになればと思う。そして,「黒い砂漠」の世界観が気に入ったなら,もう片方の“遊び”にも注目してみるのもいいだろう。
PC版
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スマホ版
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