2012年夏にWii向けゲームソフトとして発売された、【ドラクエ10 RMT】の正統な10作目のナンバリングタイトルである。ドラクエ10 RMTは常にその時点で最も売れているハードウェア向けに発売するという王者の戦略なので、当時の勝ちハードであるWii向けに発売されたのは当然といえる。
ここまでは特に不思議なことはない。ただ、ドラクエ10はそれまでの9作品とは異なる特徴があった。それは「オンラインゲーム」だということ。これに当時のドラクエファンの多くはネガティブな反応をした。
ドラクエをご存じのない人に簡単に説明すると、ドラクエはRPG(ロールプレイングゲーム)というジャンルのゲームであり、プレイヤーがゲーム内の主人公キャラクターを演じる(=ロールプレイ)ことでゲームが進行していく。ドラクエの過去作ではプレイヤーは「勇者」となり、物語を進めその世界の悪を滅ぼし平和をもたらすことが目的となる。このあたりは何となく想像がつくのではないかと思う。過去9作とも、登場人物やストーリーに違いはあるもののこのフォーマットに則っていることに大きな意味では違いはなかった。