ビリビリの新作スマホアプリ「ファイナルギア-重装戦姫-」(iOS / Android)は,機動装甲武装“ファイナルギア”に搭乗する少女たちが,終末世界の激闘に身を投じる“美少女×クラフトメカRPG”だ。
本作の魅力については前回の記事でも触れているが,八重樫南氏やじじ氏らイラスト陣,井口裕香さんや茅野愛衣さんら声優陣,主題歌に水樹奈々さん,作曲にshade氏,そして日本の制作会社が手がけるアニメーションなど,多方面のジャパンカルチャーを大いに取り込みつつ,クールかつポップなオリジナルの世界観を構築している点が挙げられる。
これはゲーム的にも言えることで,戦術性とアクション操作が求められるリアルタイムバトルをはじめ,自由度の高いロボット兵器のカスタマイズ,やり込み甲斐のある育成&収集要素など,スマホゲームでやりたいことは“これでもかという濃さ”で詰め込まれている。
本稿では,そんなファイナルギアの濃ゆーい魅力が1人でも多くの人たちに伝わるよう,ゲーム概要や序盤の攻略ガイドをお届けする。
遠い昔,隕石の飛来により“ネクリエス大陸”は壊滅的な被害をこうむった。生き残った人類は絶望を前に,焦土と化した大地の復興を悲願して,長い長い年月をかけて新たな文明を築き上げる。
その過程で開発されたのが,搭乗型の機動装甲武装“ファイナルギア”。この新兵器は武力の象徴になると同時に,大陸内のケゲア,アイレタ,ハイクシアーという3大勢力に国境線を引かせた。
3つの勢力の興隆は,人類の新たな火種となった。大陸は勢力間抗争によりふたたび荒廃の道へと向かい,休戦協定が締結されたいまも混沌のなかにある――これが本作の舞台となる,終末世界の現状だ。
この世界でプレイヤーは,傭兵団“ブラックアーク”の団長となって,ファイナルギアを操る少女パイロットたちを率いて,つかの間の平穏に浸るネクリエス大陸で,苛酷な任務に身を投じるのである。
傭兵団の戦力強化を図り,大陸各地で発生する任務に部隊を派遣して,熾烈な戦闘の指揮を執る。これがプレイヤーのおもな仕事だ。
任務の種類は数多く,基本的に「メイン任務」を達成すると傭兵団の物語(メインストーリー)も進展する。ただし,当のメイン任務を進めるためには大陸内の攻略エリアを広げていかねばならず,そのためにも多種多様な任務に着手しなければならない,といったゲームデザインだ。
任務リストで「賞金」「毎日」に分類される任務は,達成時に「名声」を獲得できる。名声には進撃・防衛・護送・指揮の4種類があり,任務内容によってどの名声を得られるかが決まっている。
各名声は,レベルが上限に達することで「突破任務」が発生する。それをクリアすると突破レベル(名声のレベル上限)が引き上げられ,より難度の高い(=報酬の豪華な)任務に挑戦できるようになる。
説明文にすると複雑に聞こえるが,単に「4種類の経験値をためて,次のステップに進もう」といっただけのことだ。
任務中の戦闘パートでは,疾走感のある横スクロール型のステージに,敵味方のファイナルギアがひしめき合い,打撃や射撃や爆撃といったなんでもありの攻撃が入り乱れる。シューティングアクション系の操作感はもとより,毎回息もつかせぬ白熱の総力戦を楽しめる。
見た目の賑やかさに反して,操作方法はきわめてシンプルで遊びやすい。プレイヤーは,最大4機編成のチームのうち1体のユニット(パイロット+ファイナルギア)を操り,簡単な移動&攻撃で敵を殲滅する。
なお,操作するファイナルギアはいつでも切り替え可能であり,プレイヤーが操作していない僚機3体はAI操作で行動する。
ゲームをいくらか進めると,「戦術マップ」を用いた任務も発生するようになる。ここでは戦場を表すマップ上にチームを配置し,指示を与え,進撃や防衛,護送などの特殊なミッションを遂行していく。
敵部隊の動きや戦況を読みつつ,指揮を執っていくさまは,まさにリアルタイムストラテジー(RTS)のような駆け引きと言える。
チームの戦闘能力を測る「チーム戦力」は,パイロットを強化して,ファイナルギアも高性能パーツで組んでいけば伸びるが,それだけで勝てるチームができあがるとは限らない。チーム戦力の数値以上に重要なのは“編成の出来不出来”だ。いくら個が突出していても,組み合わせがよくなければチームとしてうまく機能しないこともある。
ゲーム序盤は,メイン任務の報酬などで優秀なパイロットを何人も獲得でき,イブリンとその仲間たちでバランスのいいチームを組める。
ただ,すぐに必要になってくる2チームめからは,任務に応じて編成を変えられるよう,早いうちから各タイプのパイロットを幅広く確保して,ファイナルギアともどもじっくり手広く育てておくのが得策だ。