NCSOFTがサービス中の“次世代オープンワールドRPG”「リネージュ2M」(iOS / Android / PC)の大型アップデート「クロニクルII.ディオン攻城戦 EPISODE II ベオラの遺跡」が,2021年8月18日に実施された。本稿では,ワールド間のプレイヤーが一緒にプレイできる「ワールドダンジョン」を目玉とする,本アップデートについて紹介していこう。
「クロニクルII.ディオン攻城戦 EPISODE II ベオラの遺跡」の見どころは,何といっても,ワールドダンジョン「ベオラの遺跡」だろう。ワールドダンジョンとは,1ワールド計6サーバーのプレイヤーが一緒にプレイできるという特殊なダンジョンだ。
ワールドとは,サーバーが集まった1つの単位である。ログイン時のサーバー選択画面では,「バーツ1」「ジグハルト2」「カイン3」というような名前を見かけるが,実はこの表記は「ワールド名(カタカナ)+サーバー名(数字)」という表記である。例えば「ジグハルト」ワールドだと,「ジグハルト1」~「ジグハルト6」という6つのサーバーが集まってワールドを形成している形だ。
普段はあまり意識することのないワールドの概念だが,同じワールドでもサーバーは別という友人や知人がいる場合,もしかすると「ワールドダンジョン」で鉢合わせできるかもしれない。
ベオラの遺跡はレベル55以上のキャラクターが,1日2時間入場可能。レベル55未満の場合は狩りなどに励んでレベル55を目指そう。4Gamerでは初心者向けの記事を掲載しているので,序盤~中盤で困っている人はぜひ参考にしてほしい。
レベル30からはさまざまなアイテムが手に入る「クルマの塔」,レベル40以降は経験値やアデナを稼げる「破壊された城塞」「激戦の島」,そしてレベル50からは高難度の「ドラゴン バレーのダンジョン」,レベル55でエンドコンテンツ的な「象牙の塔」といった時間制限付きダンジョンが解禁される。これらを“日課”として攻略していけば,レベル上げに詰まることはないはずだ(もちろん並行して装備も整える必要はあるが)。
さて,ベオラの遺跡は「風の祭壇」「水の祭壇」「地の祭壇」「闇の祭壇」+炎の悪魔「シェリーホドン」が待ち受ける「シェリーホドンの封印」という5エリアから構成されている。ネーミングで察した人も多いと思うが,それぞれのエリアには属性を持つモンスターが棲んでいる。各種の属性攻撃を軽減する「~のプロテクションリング」と,弱点属性を突くための精練やアガシオン,コレクション効果といった準備が重要となるだろう。
とくにプロテクションリングについては,レベル55までプレイしている人ならば,身に染みて重要性を感じているはずだ。
それぞれのエリアには強力なボスモンスターが一定期間で出現する。各ボスモンスターからは,伝説級(紫色)や英雄級(赤色)アイテムをドロップする可能性がある。見事討伐できれば,仲間を一気に強化できるわけだ。
ボスドロップの中には,共通スキルを覚えられる「継承者の書」が存在しているのも嬉しいところ。レベル55ともなれば,状況に合わせて複数のクラスを使い分けることも珍しくないと思うが,共通スキルならそのすべてを底上げできるので,ちょっとしたお得感がある。
●風の祭壇(属性:風,弱点属性:地)
風が吹きすさぶ渓谷には勇壮な戦士像が建ち,女性を思わせるモンスターが徘徊する。敵の属性は風で,弱点属性は地。万全を目指すなら「ドラゴン バレー北部」「クルマ湿地」などで「風のプロテクション リング」を入手しておきたい。地属性ダメージを強化するアガシオンは「ダーク パンサー」「ゴードン」などが該当する。
ボスは「シーラー」。伝説級「ドラコニック シギル」や英雄級「ドラゴン ベルト」「継承者の書(レジスト スタン)」などをドロップする。
●水の祭壇(属性:水,弱点属性:火)
豊かな緑が広がり,水が流れる美しい土地。敵の属性は水で,弱点属性は火。有効な「水のプロテクション リング」は「ドラゴン バレー入り口」「パンルエムの居住地」などで入手できる。火属性ダメージのアガシオンは「ワイバーン」や「スカーレット ヴァン ハリシャ」など。
ボス「ウカンバ」は,女性の身体に蛇の尾というメデューサ風のモンスター。伝説級「アルカナ シギル」,英雄級「メデューサ ヘルム」,そして「継承者の書(インクリース スタン?)」などが手に入る。
●地の祭壇(属性:地,弱点属性:風)
荒涼とした土地に,神殿のような建物の残骸が佇(たたず)む,物悲しいエリアだ。敵の属性は地で,弱点属性は風。これは「クルマの塔」と同じだ。「地のプロテクション リング」は,「クルマの塔」で狩り始めたばかりのプレイヤーなら垂涎の品だが,この狩り場が視野に入る人ならすでに持っている人も少なくない。未所持なら「クルマの塔(3階)」や「タノール渓谷」「血の沼地帯」などで狩りをしてみよう。長くお世話になる「クルマの塔」で役立つため,各リングの中でも「地のプロテクション リング」はとくにオススメの品だ。
風属性ダメージのアガシオンは「サキュバス」や「ザケン」など。
ボスは石像のような「ノルムス」。伝説級「マーブルのベルト」,英雄級「マジェスティック ネックレス」,「継承者の書(インクリース スキル パワー)」のドロップを狙える。
●闇の祭壇(属性:闇,弱点属性:聖)
その名のとおり薄暗く不気味なエリア。敵の属性は闇で,弱点属性は聖だ。片手剣の「ホーリー ブレード」やオーブの「マイト オブ ヘブン」「ジャッジメント」は聖属性ダメージを出せるため,準備の点では少し有利かもしれない。
「闇のプロテクション リング」は「ドラゴン バレー東部」「クルマの塔(4階)」「胞子の湿地」などで入手できる。
聖属性ダメージのアガシオンは「レッサー フェニックス」「ガラッシア」など。
ボスは悪魔のような女性「ムーフ」。伝説級シギル「ティアー オブ ダークネス」,英雄級「マジェスティック リング」「グレース ネックレス」を落とす。中でも「グレース ネックレス」は新アイテムとなっている。
●シェリーホドンの封印(属性:火,弱点属性:水)
エルフの女王・ベオラが呼び出した炎の悪魔「シェリーホドン」が封印されている。
「ドラゴン バレー北部」「ドラゴン グレイヴ」「クルマの塔(4階)」などで手に入る「火のプロテクション リング」が有効だ。
水属性ダメージのアガシオンは「アイス フェアリー シルー」「アイスクイーン フレヤ」など。
ドロップは伝説級ベルト「支配者の権能」,片手剣スキル「戦闘技術書(ブルータル アタック)」,英雄級クローク「シェリーホドンの翼」といったラインナップである。「シェリーホドンの翼」は今回実装される新アイテムで,最前線攻略プレイヤーの“証”だ。
高レベル向けのコンテンツが充実し,やり応えのある「クロニクルII.ディオン攻城戦 EPISODE II ベオラの遺跡」だが,このあとには大型アップデート「クロニクルIII.豊穣の時代」の実施が控えている。「理想郷」とされる新領地「アデン」,怒濤の連撃を繰り出せる新武器(クラス)「両手剣」,そして6つの世界が玉座を争う「ワールド攻城戦」がそれぞれ実装される予定だ。
なお「クロニクルIII.豊穣の時代」については,日本プロデューサーへのインタビューを行っており,その内容を後日掲載予定となっている。こちらもお楽しみに。