2021年10月6日より、KongStudios(開発・配信)がYostar(共同運営)とともに配信予定のiOS/Android向けドット絵アクションRPG『ガーディアンテイルズ』。2021年8月24~31日の期間でクローズドβテストも行われ、配信前から注目されている本作のレビューをお届けする。
本作は、それぞれのステージを探索・謎解きしながら敵を倒し、物語を進めていくドット絵アクションRPGだ。操作キャラクター1体と仲間キャラクター3体、合計4体からなるパーティメンバーを編成し 、ステージを攻略していくことになる。
筆者が実際にプレイして感じたことは、“探索要素と戦闘要素のバランスが心地いいこと”と、“ハクスラ要素と育成要素の成長が気持ちいい”こと。詳細は、以下のレビューで掘り下げていく。
本作の物語は、プレイヤーが新米の騎士(ガーディアン)となり、“カンタベリー王国”の騎士団“ガーディアンズ”に配属されるところから始まる。
新米騎士としての仕事を待っているのも束の間、未知なる敵“インヴェーダー”の襲撃が訪れ、平和そうな雰囲気の世界が一転、王国が崩壊してしまう。
急な展開についていけない筆者の感情は、そのまま未知なる敵と遭遇した騎士たちの心情とまったく同じであったかもしれない。それほど、未知なる敵からの襲撃は突然であった。
“ガーディアンズ”の騎士団長“エヴァ”と王国の女王さま、小さなお姫さま、プレイヤーは、城内で襲撃を行う“敵”と遭遇し、敗北してしまう。女王は国民をテレポートで避難させたが、城内に残された4人のうちなんとか避難できたのは、プレイヤーと姫だけだった。
姫の立ち振る舞いはとても幼く、女王や騎士団長を心底頼りにし、助けを求める。その中で、何もできない自分がとても非力で、物語の開幕から自分の力のなさを理解することとなる。
自分はひとりの騎士でしかなく、特別な力はないのかもしれない。しかし、このまま小さなお姫さまを放っておくわけにもいかない。筆者は力不足だったプレイヤーの気持ちとリンクし、なんとか姫のために女王や騎士団長たちを探し出してあげたい、そう思った。
第1章では、愉快な敵キャラや、怪しげな旅館の女将などが登場する。仲がいいと思っていたあのキャラの、まさかの裏切りも……!? 物語の途中で入ってくる演出では、ドット絵でも伝わってくるキャラクターの表情や心情に注目だ。
“ドット絵アクションRPG”とは、すなわち2DアクションRPG。横スクロールではなく見下ろし視点のため、縦軸と横軸、上下左右を移動しながら、探索・戦闘を行っていく。
戦闘は、スマホを横にして、仮想ゲームパッドを操作する形。左側に方向キー、右側にアクションボタンが配置されている。
アクションでは通常攻撃の他、武器によって特殊な技を使用可能。攻撃中は回避も可能なので、一撃離脱を繰り返すヒットアンドアウェイの戦法をとることもできた。
武器を変更すれば、攻撃パターンも変わる。また、倒した敵や報酬から新たな武器を入手できる可能性もある。遠距離から攻撃をしたり、敵の動きを止める近接攻撃をしたり、自分の好きな武器を手に入れて、自分なりの戦いかたを考えるのも楽しいポイントだ。
アクション面だけでなく、探索面も注目の要素のひとつだ。ステージに張り巡らされたギミックを攻略していく“謎解き”も楽しめる。
たとえば炎を使って松明を燃やし、それによって道が開かれる。のちに手に入るアイテムを使えば、最初はいけなかった道に行くこともある。一度通った道でも、再度通れば新たな発見もあるかもしれない。「この道はどうやったら進めるんだろう」と考えたとき、戦闘だけじゃない楽しさがあるということを痛感した。
さらに、ステージにはNPCが何かしらの要求をしてくる場合もある。メインのストーリーと関わりはないが、達成報酬を獲得できる、俗にいう“フリークエスト”のようなものだ。
もちろんNPCの要求を無視してもいいし、メインのストーリーを進めてもいい。遊びかたに幅があるので、自分にあった遊びかたで本作を楽しめるだろう。
物語に没入する性格ならば、NPCの会話を聞いていくうちに、世界観の設定がわかってくることも大事なところ。
敵としてたびたび登場する“ゴブリン”らも、善良なゴブリンがいることがわかるし、さまざまな種族の生物がいることもわかる。世界観にハマり込めば、物語もより楽しめるものだ。
ストーリーの他にも、“迷宮”や“財貨ダンジョン”、“覚醒石ダンジョン” といった育成ダンジョンも実装されている。こちらをクリアーしていけば、キャラクター育成が好きな人も、早めの育成が可能となる。
冒頭でも説明した通り、戦闘と探索のバランスが心地よく、ただ殴るだけ、ただ探索するだけにはならないゲーム性は、飽きがきにくいゲームであるとも言えるだろう。