シリーズ最新作「MASS EFFECT: ANDROMEDA」が発表
「Mass Effect」シリーズの最新作となる「MASS EFFECT: ANDROMEDA」は,カンファレンスのオープニングでムービーのみが披露された。
上映されたムービーは,西部劇を思わせる景観とBGMで始まり,舞台が宇宙へワープする。そして,後姿を見せていたキャラクターがこちらを振り返ると,胸には輝く「N7」の文字が。
開発を担当するBioWareの担当者がゲームの紹介をする……といったことはなかったものの,このムービー上映に会場は大きく盛り上がった。詳細については明らかにされていないが,本作の発売は2016年のホリデーシーズンが予定されているという。
リブート作の「Need for Speed」は驚異のグラフィックスがウリ
毎年というか,多い年には2本以上リリースされたこともある「Need for Speed」シリーズだったが,20年以上続いてきたこともあり,最近は目新しさに欠けてきた。そのためEAは,2014年には新作を出さないと発表。そして今年,満を持して新作をお披露目したのだ。
「仕切り直し」の意味でサブタイトルが付けられていない「Need for Speed」は,「Need for Speed: Carbon」の2倍の広さを持つシームレスなオープンワールドを舞台に,警察対ストリートレーサーの追いかけっこを描くレースゲームになるという。
「Speed」「Style」「Build」「Crew」,そして「Outraw」という5つのテーマが掲げられており,カンファレンスでは,このうち「Build」,つまり車のカスタマイズを紹介するムービーが公開された。最初は実写シーンで始まり,途中からゲーム画面に切り替わってさまざまなカスタマイズ要素を見せるというムービーだったが,驚くべきは実写とインゲームシーンの切り替えがパッと見では分からないこと。最新の「Frostbite」が描き出すグラフィックスは驚異的だ。対応機種はPCとPlayStation 4,そしてXbox Oneで,発売は2015年のホリデーシーズンが予定されている。
「Star Wars: The Old Republic」には,凝った物語の拡張パックが登場
Free-to-Playオプションも用意されたMMORPG「Star Wars: The Old Republic」だが,カンファレンスでは,大型アップデートとなる「Knights of the Fallen Empire」の発表が行われた。
特徴は,BioWareお得意のストーリー性を強く押し出したゲーム展開で,ジェダイとして共に育った双子の少年が,やがて敵と味方に分かれて戦うという物語が描かれる。このほか,数多くの新キャラクターが登場し,レベルキャップの開放なども行われるようだ。
公開は,2015年10月27日が予定されている。
赤い毛糸の主人公が活躍する完全新作「UNRAVEL」
インディー系デベロッパのパブリッシングも行うEA StudiosのPatrick S醇rderland氏に紹介されて登場したのが,スウェーデンのColdwood Interactiveが制作を進める「UNRAVEL」だ。
赤い毛糸で作られた小さな主人公「Yarny」が,豊かな自然の中で大冒険を繰り広げるアクションパズルになるようで,「Yarny」が繰り出す赤い毛糸を使って,障害物を乗り越えていくという内容のムービーが公開された。
登壇したColdwoodのクリエイティブディレクターMartin Sahlin氏は,ゲーム作りではなく,生命や大切なものについて考えているときに本作のアイデアを思い付いたという。「UNRAVEL」のテーマは人とのつながりと愛であり,心のあるゲームが作りたかったそうだ。
グラフィックスはあくまでもリアルで,パズルも物理ベースになっているが,画面には独特の雰囲気が漂う,ちょっと気になる作品だ。発売時期および対応機種については,今回アナウンスされなかった。
「Plants vs. Zombies Garden Warfare 2」はゾンビに支配された世界が背景に
「Plants vs. Zombies Garden Warfare 2」は,2014年にリリースされた「Plants vs. Zombies Garden Warfare」の続編で,今回はゾンビに支配された世界が舞台。そこで,ゾンビとなったプレイヤーが,群れをなして襲ってくる植物を撃退するというから驚きだ。
いかにも悪そうな植物がなんともコミカルで,Co-opのほかにソロモードと,画面分割によるマルチプレイが用意されるという。対応機種はPCおよびPlayStation 4,Xbox Oneで,発売は2016年春となっている。
EA SPORTSからは多数の人気シリーズ最新作が発表に
EA SPORTSからは,「NHL 16」「NBA LIVE 16」「FIFA 16」,そして「Madden NFL 16」が紹介された。すべて人気シリーズの最新作で,新規タイトルこそないが,まあ,スポーツの種類はなかなか増えないので仕方ないかもしれない。ともあれ「FIFA 16」では,元ブラジルのサッカー選手,ペレ氏がステージに登場するという一幕もあり,そのときは来場者がスタンディングオベーションで同氏を迎えた。
また,「NBA LIVE 16」では,スマホで撮影した人の顔からゲーム内のキャラクターを作るというフィーチャーが紹介されている。「NHL 16」は北米で9月15日発売予定,「NBA LIVE 16」は北米で9月29日発売予定で,ともに対応機種はPlayStation 4とXbox One。そして「Madden NFL 16」は同じく北米で8月25日発売予定で,こちらは前世代機も加えたPlayStation 4,PlayStation 3,Xbox One,Xbox 360の4機種版が発売される。
スマホ向けにも「スター・ウォーズ」が
EA MOBILEからは,スマホ向けタイトルとして「Star Wars Galaxy of Heroes」と,「Minions Paradise」が発表された。
「Star Wars Galaxy of Heroes」は,スター・ウォーズをテーマにしたカードベースのRPGで,映画6作品に登場したキャラクターや宇宙船,アイテムなどが描かれたカードを集めて,ほかのプレイヤーと戦うという内容だ。対応機種はiOSおよびAndroidで,現在,EA Capital Gamesが開発を進めているという。
一方の「Minions Paradise」は,ユニバーサル映画とのコラボによって制作されたもので,映画「Despicable」(邦題「怪盗グルーの月泥棒」)などに登場したミニオン軍団が主人公になっている。乗っていた船が難破して南の島に流れ着いたミニオン達を操作して,いろいろなアクティビティに挑戦するという内容で,こちらはすでに配信されている。
Faithの生い立ちに迫る「Mirror's Edge Catalyst」
6月10日に公式サイトがアップデートされ,制作が発表された「Mirror's Edge Catalyst」。今回のカンファレンスでは,初となるプレイムービーが公開され,北米での発売日が2016年2月23日に決定したことがアナウンスされた。
パルクールをフィーチャーしたアクションが特徴的な本作だが,前作に比べてグラフィックスはかなりカラフルになった印象。主人公は前作同様Faithで,ストーリーでは彼女の生い立ちや,ランナーになった理由なども描かれるという。移動中にローディングが発生せず,プレイヤーは広大な都市を自由に行き来できるとのこと。
また,悪役として新たにGabriel Krugerという人物が登場し,彼との戦いにより,都市が次第に自由を取り戻していくことになる。2人でタイムを競うモードや,ダッシュモードなどが用意される予定で,E3 2015会場のEAブースではプレイアブル展示が行われるとのことだ。
プレイの印象など,さらに詳しい情報は追ってお伝えしたい。
カンファレンスのトリを飾るのは,DICEが制作中の話題作「Star Wars バトルフロント」。今回は初となるプレイムービーが公開された。
「ジオグラメトリー」など,さまざまな最新技術を導入したグラフィックスが驚異的な本作だが,上映されたのはPlayStation 4版のインゲームシーンとのことで,雪と氷の惑星ホスを舞台にした,帝国軍と反乱軍の戦いが収められている。ゲームモードが分かるようなシーンはないが,広いマップを舞台に,あちらこちらで激戦が繰り広げられる様子は,「バトルフィールド」シリーズそのもの。
AT-ATの足にワイヤーを巻き付けて倒すといった,「スター・ウォーズ」ファンなら思わず嬉しくなってしまうような場面も再現されているほか,ダース・ベイダーとルーク・スカイウォーカーの姿も確認できる。果たして,このヒーローキャラクターはどういう扱いでの登場になるのだろうか。ベイダーが反乱軍の兵士を宙に浮かせる場面もあったので,フォースが使えるのは当然の模様だ。
ユーザーインタフェースは,シリーズ従来作に比べてシンプルになったような印象を受けたが,これは単に,そう見せているだけかもしれない。いずれにしろ,E3 2015のEAブースではメディア向けの試遊の予定が組まれているので,続報を楽しみにしてしてほしい。
FIFA16 RMT